POINT
- ターゲットごとに情報を再整理し、事業の全体像と信頼感が伝わるコーポレートサイトへ刷新
- NYKグループのセキュリティ方針に応えるWordPress x Kinsta(マネージドホスティング)の基盤と継続保守で、セキュリティと可用性を両立
- UAからGA4への一本化とGTMの導入で計測環境を刷新し、営業日平均のアクセス数は約13%増加。本社・支店の双方から更新できる運用体制も実現
導入の背景情報を継ぎ足してきた旧サイトから、「誰に、何を伝えるか」を軸に再設計したサイトへ
A氏:旧コーポレートサイトは、2017年のリニューアル以降、大きな改修を行ってきませんでした。当時と比べて事業内容そのものが大きく変わったわけではありませんが、株主構成や沿革など、経営の安定性を伝える情報が不足しており、初めて当社を知る方に信頼感が伝わりにくい状態でした。
また、この9年ほどの間、掲載したい情報を追加し続けた結果、必要な情報にたどり着くまでの導線が複雑化し、社内からも「情報を探しにくい」という声が上がっていました。
閲覧環境にも課題がありました。当社は中古車や中古建機などを扱う集荷代理店業務を手がけており、貨物船の運航スケジュールを確認するためにサイトを訪れるお客様が非常に多くいらっしゃいます。現在ではほとんどがスマートフォンからの閲覧ですが、旧サイトはレスポンシブ対応になっておらず、以前から改善したいと考えていました。
また、情報を更新するたびに制作会社へ依頼が必要で、コストも時間も要していました。タイムリーに情報を発信していくうえでも、課題の多い状態だったといえます。
リニューアルにあたっては、まず会社としての方向性を確認するところから始めました。お取引先、NYKグループ各社、求職者など、サイトを訪れる方やその目的はさまざまです。しかし旧サイトでは訴求の目線が定まっておらず、どの層に向けたものかが曖昧になっていました。
そこで「誰に、何を伝えるサイトにするのか」という点から議論をスタートし、「企業情報を充実させること」「必要な情報へ迷わずアクセスできること」「継続的に情報を発信できること」の3点を重要なテーマに据えました。
選定のポイントデザインの完成度に加え、事業への理解の深さと公開後の運用のしやすさが決め手に
A氏:パートナー選定は、複数社によるコンペ形式で行いました。デザインの良し悪しだけでなく、当社の事業や課題をどこまで理解しているか、公開後に無理なく運用できるかという点も、選定の軸に置いていました。
アクセサイトのデザインは、ご提案いただいた各社の中で最もスタイリッシュで、好印象でした。当社のコーポレートカラーである青を基調にしたグラデーションを取り入れ、第一印象で信頼感が伝わるデザインだと感じました。当社の採用サイトはコーポレートサイトとは別に運営しており、学生向けにポップな印象で制作していますが、コーポレートサイトは端正で信頼感のある印象を保ってほしいという会社の方針にも合っていました。
加えて、初回のご提案の段階でサンプルサイトをお示しいただき、公開後の完成イメージを具体的に描けたことも大きな判断材料でした。社内への説明もスムーズに進み、大変助かりました。
B氏:コンペで拝見できるのは、トップページなど限られた成果物です。その限られた提案の中でも、デザインの根拠や意図まで理路整然とご説明いただき、見た目が良いだけでなく、私たちの思いをしっかり受け止めてくれる会社だと感じました。これから数か月にわたるプロジェクトも一緒に良いものを作っていけると、最初の提案を見た段階で確信できました。
また、ターゲットごとに求める情報を整理し、トップページをひとつの流れのあるストーリーとして見せる構成をご提案いただいた点も、高く評価しました。
導入プロセス第三者の視点による強みの再発見と、グループのセキュリティ要件に応える基盤づくり
A氏:今回は、サイトの原稿をアクセサイトが取材のうえで制作する進め方を選びました。社内だけで原稿を作成すると、どうしても専門用語が多くなったり、知っていて当然という前提で書いてしまったりします。第三者の視点で整理していただけることに、期待していました。
取材は、各事業部門と経営層を対象に行いました。第三者の視点でヒアリングしていただいたことで、社内起点では気づけなかった強みを数多く再発見できたのは、期待以上の効果でした。
取りまとめを担当した総務の立場からも、他部署の業務やそのつながりへの理解が深まり、自社を言葉で説明することの大切さをあらためて実感しました。
B氏:日本郵船・鈴与という長い歴史と信用を有する企業のグループ会社としての社会的な信頼や、長く関わってきたからこその専門性は、社内では当たり前になっており、アピールしても伝わりにくいと考えていた部分でした。
そうした価値を、社員に向けても伝わる表現に整理していただき、自社の事業や役割を改めて理解できる内容になったと感じています。結果として、インナーブランディングの面でも意義のあるプロジェクトになりました。
C氏:システム基盤の選定では、NYKグループの方針として、Webサイトのセキュリティを恒常的に維持することが前提条件になりました。グループ会社のサイトについても、脆弱性が公表された際は速やかに対応する、といった方針が示されました。この方針はRFP(提案依頼書)をお送りした後に固まったものでしたが、アクセサイトは追加の相談にも柔軟に応じてくださいました。
最終的に採用したのは、旧サイトから継続するWordPressと、マネージドホスティングのKinstaの組み合わせです。
WordPressは、シェアの大きさと情報公開の積極性から、脆弱性への早期対応が期待できる点を評価しました。Kinstaは冗長構成やバックアップ・リストア、バージョンアップへの対応、セキュリティといった機能を備え、当社の要望を幅広くカバーしながらコストにも見合う内容でした。パフォーマンスを含めて、大変満足しています。
アクセサイトには継続的なシステム更新を含む運用もご提案いただき、技術的な負担も軽減されました。本社だけでなく阪神支店など各拠点からも更新できるようになり、運用を担うメンバーの拡充にもつながっています。
公開に向けたサーバー移行とDNSの切り替えは、当日を含めて慎重な対応が必要な工程でした。しかも、当社が利用していたDNSの管理環境は25年ぶりの変更となり、操作方法も分かりにくい状態でした。
移行の直前まで不明な点が残りましたが、アクセサイトに丁寧に伴走いただいたおかげで、公開はほぼ予定どおりに完了することができました。
導入の効果アクセス数の増加、確認工数の削減、社内理解の深まりという多面的な成果
C氏:公開から日が浅いものの、成果は数字にも表れはじめています。今回のリニューアルに合わせて計測環境も刷新しました。旧サイトで併用していたUA(ユニバーサルアナリティクス)を整理してGA4に一本化し、あわせてGTMを導入。同じGA4アカウントを引き継いでいるため旧サイトとの比較ができ、計測項目の追加や変更にも柔軟に対応できる状態です。
営業日平均のアクセス数は、直前の期間と比べて約13%増加しています。夏場は運航スケジュールの閲覧需要が落ち込む時期であり、国際情勢の影響もある中での増加は、当初の想定を上回る結果でした。当社自身が情報を発信しやすくなったこともあり、今後はより積極的に活用していけると感じています。
セキュリティ運用の面でも、アクセサイトには伴走を続けていただいており、特に脆弱性への対応については、通常のスケジュール以外でも、重要なものは率先してご対応いただいています。私たちが気づいていなかった点まで先回りしてご対応いただき、大変頼もしく感じています。さらに、更新作業のたびにメンテナンス時間を確保する必要もなくなり、可用性も向上しました。
A氏:サイト運営面での改善も大きな効果です。以前はお問い合わせフォームにフィルターがかかっておらず、日常業務を圧迫するほど大量の迷惑メールが届いていました。フィルターを調整いただいたことで、迷惑メールが大幅に減り、必要な問い合わせを確認しやすくなりました。結果として、内容に応じて担当部署へ連携しやすくなり、社内の対応も以前よりスムーズになりました。
B氏:今回新しく設けたサステナビリティのページには、実際に取り組んできた社会貢献活動を掲載しました。事業紹介にとどまらない、企業としての厚みを加えられたと考えています。
今回のリニューアルを経て、社内からは「事業内容や強みが分かりやすくなった」という声が上がってきています。会社の魅力や今の姿を十分に伝えられるサイトになり、自社のコーポレートサイトを、自信をもって社内外にご紹介できる状態になったことは、大きな変化でした。
今後の展望継続的な情報発信でサイトを育て、事業ごとの発信も強化していく
A氏:リニューアルによって基盤が整ったため、これからは継続的な情報発信を通じてサイトを育てていく段階です。アクセス状況の分析も活用しながら、利用者にとって分かりやすいサイトへと改善を続けていきたいと考えています。
コンテンツ面では、事業の情報をさらに充実させたいと思います。お客様からの関心が高い船舶代理店・集荷代理店部門の運航スケジュールについては、将来的に独立したコンテンツとして切り出すことも視野に入れながら、運用を続けていきます。
B氏:これまでのサポートが大変手厚かったこともあり、運用も順調に進んでいると感じます。せっかく制作したサイトを陳腐化させないよう運営していくことが、これからの私たちの役割です。今後、改善したい点が出てきた際にも、気軽に相談できるパートナーとして引き続きサポートいただければと考えています。
<アクセサイトでリニューアルしたサイトはこちら>
